強い抗酸化力を発揮するセサミンは、ゴマに含まれています。
ゴマは、古くから世界中で愛されている食材です。
日本では、ゴマは和食でよく使われるので、日本のゴマの生産量も多いと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、日本でのゴマの生産率は、約0.06%です。
年間でおよそ200t程度の量が作られていますが、これは生産する工場によっては、一日分のゴマ油にしかなりません。
このため、日本で消費されるゴマの約99%以上、年間で約15万tもの量を海外から輸入しているのです。
ゴマのもともとの原産地は、アフリカのサバンナ地帯スーダン東部辺りだと言われています。
その後、インドや中国を経て世界中に伝わりました。
世界で生産されるゴマの量は、約470万tです。
ゴマは、アジアや南米、中南米の3つのエリアで多く生産されています。
ゴマを多く生産している地域の特徴は、赤道から南・北緯30度の亜熱帯や熱帯の位置にあり、高温で日照時間が長いことです。
また、ゴマの栽培は土地に種を蒔いた後、肥料や農薬を使わずに自然に育てます。
このように手がかからないため、ゴマの栽培に適した気候の発展途上国で多くのゴマが生産されています。
インドは、ゴマの生産量が世界で2番目に多く、年間約65万tものゴマが生産されています。
世界で最もゴマの生産量が多い国はミャンマーで、インドの次に多い国は中国、次にタンザニアと続きます。
このゴマの生産量が多い4ヶ国で、世界のゴマの生産量である470万tの約半数を占めています。
世界で最も多くのゴマを生産している国はミャンマーですが、ゴマの輸出量のトップはインドです。
インドでは、年間で約32万tもの量のゴマを輸出しています。
ゴマには、白ゴマや黒ゴマ、金ゴマ等様々な種類があり、その数は全部で約3000種にも及びます。
インドでは、主に白ゴマや金ゴマの生産や輸出をしています。
アフリカでは、灰色や茶色のゴマが作られて、地中海沿岸では金ゴマが多く作られている等、地域によって生産されるゴマの種類に違いがあります。
インドには、白ゴマや金ゴマ以外にも沢山の種類のゴマがあり、お菓子や古くから伝わるお祭り等で使われています。
インダス文明の時代にも、ゴマが薬や油として使われていました。
また、有名な古代医学であるアーユルヴェーダでも沢山のゴマが活用されています。