1-1.白ゴマの特徴
白ゴマは、不飽和脂肪酸であるオレイン酸やリノール酸という脂質が、他のゴマと比べると多い点が大きな特徴です。
オレイン酸は血中コレステロールを下げる働きがあり、老化を防止する効果に期待ができる成分です。
また、リノール酸は肥満や動脈硬化を予防する働きがある必須脂肪酸です。
必須脂肪酸ですので、体内で作ることができないため食品から摂る必要があります。
白ゴマは他のゴマと比べて油脂が多く、白ゴマの半分を油脂が占めています。
そのため、白ゴマは主にゴマ油の原料として使われています。
白ゴマの味や風味は、甘味や芳香性があることが特徴で、様々な料理に使われています。
1-2.黒ゴマの特徴
黒ゴマは、白ゴマと比べると種皮の割合が多くて大きいですが、油脂の量が少ない点が特徴です。
黒ゴマの外皮には、抗酸化作用のあるアントシアニンが含まれています。
このため、体の免疫力を高める効果や生活習慣病の予防に期待ができます。
また、黒ゴマには抗酸化作用のあるポリフェノールも含まれています。
黒ゴマの味は、白ゴマや金ゴマと比べるとやや苦みがあります。
1-3.金ゴマの特徴
金ゴマには、抗酸化作用のあるフラボノイドという成分が含まれています。
このフラボノイドという成分は、更年期障害の症状を抑制する効果に期待ができます。
金ゴマは、味わいが濃厚で香りが良いので、きんぴらや煮物などの料理に最適です。
また、金ゴマは良い香りなので懐石料理などにも使われています。
セサミンは、ゴマに含まれているゴマリグナンを構成している主成分であるため、白ゴマや黒ゴマ、金ゴマにもセサミンは含まれています。
しかし、それぞれセサミンを含んでいる量に違いがあります。
セサミンは、脂肪酸を多く含んでいる白ゴマや金ゴマに多く含まれています。
黒ゴマは、脂質の量が他のゴマと比べると少ない分、セサミンの量が少ないです。
しかし、黒ゴマにはポリフェノールやアントシアニンという成分が含まれているため、強い抗酸化作用があります。
白ゴマや黒ゴマ、金ゴマはセサミンを含む量に違いがありますが、それぞれ強い抗酸化作用があるので健康維持と美容に役立ちます。
カロリーを調節したいときには黒ゴマを使うなど、用途によって使い分けてみても良いでしょう。